山寺宏一 様

声優
山寺宏一

1961 年 6 月 17 日生まれ、宮城県出身。1985 年デビュー、“七色の声を持つ男”との異名を持ち、豊かな響きが持ち味の中低音をベースに、幅広い音域と演技力で多彩な役柄をこなす。
主な出演作に『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの加持リョウジ役や、『ルパン三世』シリーズの銭形警部役、洋画ではジム・キャリーやエディ・マーフィー、ウィル・スミス、クリス・プラット他、多くの俳優の吹替えを担当。
1997 年から子ども向けバラエティー番組『おはスタ』の MC を 18 年半務めた。
俳優としても、映画『20 世紀少年』(09 年)、NHK 連続テレビ小説『おかえりモネ』(21 年)、
『あんぱん』(25 年)、NHK 大河ドラマ『鎌倉殿の 13 人』(22 年)などに出演。

ただいまご紹介いただきました、声優の山寺宏一と申します。
本日は、このような名誉ある賞を賜りまして、本当に嬉しく思っております。
選考委員の皆様、ありがとうございます。

山田邦子さんの後ということで、本当に話しづらいのですが、普段は台本を読むことが多いので、このお話を最初にお伺いした時は、何かの冗談なのではないか、あるいは間違いなのではないかと思いました。
「声優である自分が?」というのが正直な感想です。
本日の受賞者の皆様のお顔を拝見しても、過去の受賞者の皆様のお名前を拝見しても、本当に自分で良いのだろうかと、今もなお思っております。
ここまで参りますと、もはやドッキリではないのだろうと、本当に嬉しく、光栄に思っております。

普段は声優という仕事を主に務めておりますが、最も長く携わっているのが、アンパンマンのチーズの役で、「アンアーン!」という声を出し続けております。
明後日の朝10時からも放送があるのですが、36年間にわたってこれを続けてきました。
その後、徐々に役が増えてまいりましたが、この年になってこのような栄誉をいただけるというのは、本当に嬉しく思っております。

私の目標は、声優の師匠である羽佐間道夫さんという方のようになることです。
先生は今年92歳ですが、未だに現役で活躍されており、今月も新番組が始まります。
先生と一緒にニューヨークへ赴いてミュージカルを鑑賞したり、健康長寿で90歳まで現役で仕事を続けるというのが、私の目標です。
本当に嬉しく思っております。

選考理由をお伺いしたところ、歳を重ねても役幅を広げているということで、本当に嬉しく思いました。
そういう意味では、最近いただいた役が興味深いのです。
ラーメンをすする音、机を引く音、袋麺を開ける音、鍋がぐつぐつ煮える音といった効果音を担当しました。
その中でも最も難しかったのが、ネギを切る音でした。
実際にやったことがなかったので、「なんちゃってで良いですか」と伺ったところ、「リアルにお願いします」とのことでした。
毎日必死に練習を重ね、ネギを切る音やまな板の音ができるようになりました。
ぜひ YouTube でご覧ください。

役幅が増えているのではないかと思いますが、私は小さい頃から物真似が好きで、自分の声で遊ぶことが大好きでした。
現在は、その声で皆様に楽しんでいただいているということで、これからもどんどん様々な役に挑戦していきたいと考えております。

本日まで支えてくれたスタッフや、現在90歳で健在である母に感謝したいのですが、日本は本当にアニメや漫画の文化を大切にし、そこに携わる声優のことも多くの方が応援してくださいます。
そのことに心から感謝いたしたいと思います。
また、声優の世界を築き上げてくださった諸先輩方にも感謝いたします。

最も感謝したいのが、これまで演じてきたキャラクター達です。
俳優の皆さんも、作品や役柄との出会いは大きいと思いますが、我々声優は人物やキャラクターの声だけを担当するのであり、それはほんのごく一部に過ぎません。
ですから本当に、キャラクターとの出会いが全てと言っても過言ではありません。
これまで本当に多くの素晴らしいキャラクターとの出会いに恵まれたことに、心から感謝いたします。

通常でしたら、様々なところでスタッフの名前を読み上げるところですが、本日は、キャラクター達への感謝を申し上げたいと存じます。

・チーズ
・かまめしどん
・カバオ
・ジャムおじさん
・加持リョウジ
・トグサ
・スパイク
・良牙
・ドナルドダック
・ジーニー
・スティッチ
・野獣

それから吹き替えでは、
・エディ・マーフィー
・ジム・キャリー
・ロビン・ウィリアムズ
本当にありがとう。
おかげで素敵な賞を取れました。

これからもこの賞に恥じないように、日々精進して頑張ってまいります。
本日は本当にありがとうございました。

X「yamachanoha」
所属事務所「山寺宏一」公式プロフィール

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