吉田眞紀 様

プロダクトデザイナー

吉田眞紀

1961 東京都出身
1982 武蔵野美術大学卒業後、稲葉賀恵氏に師事
Takeo Kikuchi小物企画等を経て独立
フリーランスとして、アクセサリー、ステーショナリー、眼鏡、傘、鞄、カトラリー、喫煙具、照明器具等のデザインを手掛ける
1995 M.Y.Label発足
Globe-Trotter
S.T.Dupont.Parisのデザイナーに就任
2018 柘製作所と共にMATSUを発足

吉田眞紀と申します。
このような賞をいただき、大変恐縮しております。

私はプロダクトデザインを生業としており、ちょうど40年間にわたって、日本、フランス、イタリア、イギリスのファッションメーカーや企業と、様々なデザインプロジェクトに携わってまいりました。
現在では、本日も持参いたしておりますステッキのデザインを主力事業としております。

実は、7年前に足の大きな事故を経験し、2年間ステッキを使用しながら生活をしておりました。
ステッキを購入しようと店を訪れたところ、機能性に優れたものは存在する一方で雰囲気に乏しく、デザインが優れたものは機能性が劣るという状況に直面しました。
そうした既存製品に納得がいかなかったため、自らデザインを手がけ、職人に制作していただいたのです。

その2年間の間に、病院への通院やパーティーへの参加など、様々な場面で多くの方から「そのステッキはどこで購入されたのか」と尋ねられました。
この経験から、世の中には実際に困っている方が想像以上に存在し、潜在的な市場があるのではないかと気づきました。それが契機となり、「MATSU」というブランド名でステッキを製造することに至ったのです。

もとより、ステッキが単なる機能性の道具から、ファッションアイテムとして社会に浸透するまでには、相応の時間がかかるものと認識しております。
しかし、一人でも多くの高齢者や足の不自由な方が、引きこもることなく外出を楽しんでいただけるよう、今後も事業を継続してまいりたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。

本日は、本当にありがとうございました。

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