
俳優・画家
片岡鶴太郎 様
1954年東京西日暮里生まれ。
1972年片岡鶴八師匠に弟子入り。
3年後、東宝名人会 、浅草演芸場に出演。 その後 、バラエティー番組を足掛かりに広く大衆の人気者となる。 目下は幅広いキャラクターを演じられる役者として、ドラマ、映画、演劇に活躍中で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめとし、数多くの賞を受賞。
また芸術家としての一面も持ち、 画家としては、1995年に東京にて初の絵画展「とんぼのように」を開催。
2001年には、初の海外個展をパリにて開催、好評を博す。
2015年、書の芥川賞と言われる「第十回手島右卿賞」を受賞。
2023年、銀座もとじさんとのコラボレーション展覧会『片岡鶴太郎 男の粋を描く』。
今回、初めて手掛けた着物の羽織の裏地「額裏」限定15枚をデザイン、展示。 芸人にとどまらず、俳優、画家、プロボクサー、ヨーギーと多方面で活躍中。
ファッション部門。
このような賞をいただきまして、本当にありがとうございます。
大変嬉しく光栄に存じます。
昨年の暮れに70歳を迎えました。
70を迎えてこの賞をいただけた、大変私にとりましては励みになります。
信念を持って生きていけよと、そういう背中を押していただいたような気もいたしております。
私にとってのファッションというのは、とにかく楽しむものだと思っております。
とにかくファッションが好きで、ファッションのために食事とか運動、良い服を着たい、好きな服を着たい。
それはどういうことかというと、自分の肉体をちゃんと彫刻しておかないといけない。
デブを隠すためにファッションで補うということは、僕はあまり好きじゃないので、まずは、ファッションを楽しむには自分の肉体をきちっと管理すること。
シェイプをしておくこと。
だからこそ好きなファッションが着れる。
私は全部自分の洋服は、全部自分で選んでいます。
スタイリストさんは居ません。
人に着させてもらうようなことはしない。
自分が好きで自分でフィッティングをして、自分で選んだものを着て、自分のコーディネートで「遊ぶ」。
プラチナエイジストの醍醐味だと思うんですね。
年を重ねれば重ねるほど、自分の好きなファッションができる、「遊べる」と思う。
若い時に、こうして公の場に、こうしてサングラスをかけていると、「なんだアイツ ちょっと尖ってるんじゃないか」、気取っているんじゃないかと思うけど、年を重ねていくと、髭も早く出してもOK、どんなファッションをしてもいい。
サングラスをかけても、完璧にファッションとして見ていただける。
若いときよりも全然ファッションを「遊べる」。
年重ねるということはネガティブなことではない、とても楽しい。
若い時にできなかったことが全部年を重ねて、遊びができる、大人の遊びができる。
特にファッションは歳を重ねた時からが、1番ファッションの醍醐味ができます。
その人が歩んできた人生の厚みとか、経歴とか、キャリアみたいなものが全部服に、顔に体に出てくると思いますので、大いに年取ることを、重ねることを、年取れとは言ってませんよ。
年を「重ねる」ことを楽しんでいただきたい。
この度のファッション部門賞、いただきましてありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
片岡鶴太郎でした。
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