市川右團次 様

歌舞伎役者

市川右團次

1963年11月26日生まれ
大阪府出身
慶應義塾大学法学部卒業

1963年、日本舞踊の家元の長男として大阪に生まれ、
1972年6月、京都南座で初舞台、
1975年1月大阪新歌舞伎座「二人三番叟」の附千歳で、三代目市川猿之助の部屋子となり市川右近を名乗る。
以降、数々の舞台公演に出演とともに演出も手がける。

2017年1月、三代目市川右團次を襲名する。

ご紹介にあずかりました市川右團次でございます。
本日はこのような栄えある賞をいただきまして私も嬉しくまずは感謝申し上げます。
ありがとうございました。なんだか照れますね。
昨年60歳になったばかりですがいよいよ大台を迎えたんだなと切に感じております。

昭和38年1963年に大阪の日本舞踊家の息子として長男として生まれまして
ご縁がありまして1972年に歌舞伎の子役として京都の南座で初舞台を踏ませていただきました。

その折にご一緒させていただきました2代目 猿翁師匠に憧れまして市川の苗字をいただきまして
『市川右近』を名乗らせていただきまして、それが昭和50年でございました。

その後東京の師匠の書斎に単身で上京して参りました歌舞伎という大海原に大冒険に出してくれた父にはもちろん感謝しておりますし、私の人生を羅針盤のように見届けていただいた師匠 猿翁に対しても
心から感謝を申し上げます。

そして2017年に
市川團十郎さんご襲名されましたが13代目市川團十郎さんのすすめも賜りましてお許しをいただきまして
3代目として『市川右團次』を襲名させていただきまして今日に至っておる次第でございます。

昨年還暦を迎えた年になりましたが
私を大冒険に出してくれた父は6月18日「父の日」に他界しました。
私の敬愛する心から敬愛する二代目猿翁も9月13日に他界されました。
いわば二人の大切な「私を導いてくれた親」と申しましょうか。

師匠が旅立たれたその年が私にとりまして60歳を迎える年となりましたこと
自分にとりましてはまた新たなスタートと心得ております。

その上このような賞をいただきましたこと
自分のお世話になった皆さん同輩、後輩、先輩、支えてくれた皆さん、そして自分の両親、そして自分の敬愛する師匠、皆さんに何か恩返しができればと思っていたところこのような賞を頂戴できましたこと
大変嬉しく思っておりますとともに
「お前これからも頑張れよ」と歌舞伎は何しろ『死ぬまでが修行』でございます。
命尽きるまで後輩の人材育成に尽くしましてそして自身との挑戦に戦って参りたいと思っております。

何卒未来の役者さん達のために
私のように歌舞伎の血のない人間がお客様に喜んでいただけるような役者に役者になれましたこと
本当に支えてくださった皆さんのおかげだと思っています。

歌舞伎の生まれではない方達が
「あの方のようになりたいな」「市川右團次のような歌舞伎役者になりたい」
「自分も歌舞伎の世界で一生演じていきたいな」と思っていただけるような何か道しるべのようなものに
なれればと思っております。

本日はこのような素晴らしい賞を賜りまして誠にありがとうございました。
感謝申し上げます。ありがとうございました。

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