鳥居秀光さん(2018年度 起業家・社会貢献部門でプラチナエイジスト)が携わっている、劇団 絵生の舞台「友情 秋桜のバラード」の600回記念公演

友情2018

友情2018 友情2018

2018年度 起業家・社会貢献部門でプラチナエイジストを受賞された、中﨑 吉廣さんと鳥居 秀光さんが携わっていらっしゃる、劇団 絵生の舞台「友情 秋桜のバラード」の600回記念公演を観劇してきました。(注-プロフィールは受賞者ページをご覧下さい。)

ストーリーは、白血病の治療のため北海道から転校していた少女とクラスメートとの友情を描いた群像劇です。最初はバラバラだったクラスが、病気と闘う彼女との交流を通して一つにまとまり、深い友情で結ばれていきます。また、主人公の少女だけではなく、生徒一人一人が抱える問題にもスポットを当て、その中の誰かにかつての自分の姿が重なるような作品です。

病気以外にも人種差別問題やDV(ドメスティック ヴァイオレンス/家庭内暴力 )問題にも触れ、とても考えさせられることの多い内容でした。

取り上げている題材はシリアスですが、クラスの問題児 森山 信一の両親が出てくる場面はコメディタッチで、思わずクスっと笑ってしまう場面もあります。その演出がとても良いスパイスとなっていて、あっという間の2時間でした。

この作品は、もともとはアメリカの実話に基づいたお話です。
日本で映画化された作品をご覧になった劇団 絵生 代表の中﨑さんが「この作品は、舞台の方が良さがもっと伝わる!」と思い、中﨑さんが舞台化されました。初演は平成11年11月11日。以後毎年再演されているロングラン作品です。
日本だけではなく、海外でも上演されてきました。

またこの作品は、俳優さんや女優さん以外にも、演劇経験のない方々も出演されるのが面白い試みです。
初演以来、大勢の各界の著名人の方々が岡野医師役として友情出演されています。鳥居さんも今年は岡野医師役で出演されました。
後半の重要シーンで登場される鳥居さんは三幸学園の学園長でいらっしゃるので、存在感のある堂々たる演技で観客を魅了されていました。2016年度 ベストプラチナエイジストを受賞された、渡辺 裕之さんも教師役で出演されています。
生徒役は毎年オーディションで選ばれます。演劇経験のある方から初舞台の方まで経歴は様々ですが、女子生徒役の皆さんも実際に頭を丸めて出演され、熱いエネルギーが弾けている素敵なカンパニーでした。 

昨今、日本の教育現場では学級崩壊やいじめ問題、モンスターペアレンツなどが問題になっていますが、一人でも多くの方にこの作品をご覧いただけたら、友情や他人への思いやりの気持ちを忘れない温かい世の中になるのではないかと思いました。
学校の道徳教育の一環として、学校での上演が増えることを願います。そんな素晴らしい作品です。きっと来年も再演されることと思いますので、ぜひ皆さんも次回会場に足を運んでください。 

< 2018年度 今後の上演予定 >

12月予定 中国北京市 世紀劇院

https://www.yu-jo.net/

中﨑さん、鳥居さん、 これからも舞台や教育を通して、プラチナエイジストとして益々輝き続けてください。

( 文 : 須釜 崇枝 )